「らくつむ」で積立FXシミュレーション|3通貨ポートフォリオで10年後いくらになるか

積立FXを始める前、ずっと気になっていたことがありました。
「スワップで稼いでも、為替で全部持っていかれるんじゃ?」
トルコリラの高スワップは魅力的だけど、通貨安が続いているなら意味がないのではないか?メキシコペソや豪ドルも、為替が動けばスワップはすぐに吹き飛んでしまうのではないか?
その疑問に答えを出すために、2025年5月から実際に積み立てを始めました。トルコリラ・メキシコペソ・豪ドルをそれぞれ毎日200円、レバレッジ1倍で積み立てています。
約1ヶ月が経った今、累計スワップは113円積み上がっています。一方で、為替評価はマイナス271円です。短期で見れば負けています。
ただ、わたしはこの数字を見ても焦っていません。なぜなら、この手法は最初から10年という時間軸で設計しているからです。
積立FXには、時間をかけるほど有利になる構造があります。毎日買い続けることで、ドルコスト平均法により取得単価がならされ、スワップは雪だるま式に増えていく。1年目は小さな数字でも、10年積み上げたときに景色が変わります。
では、実際に10年後はどうなっているのか?3つの為替シナリオで数字を出してみます。
前提条件とシミュレーションの設定
シミュレーションの前提を整理します。
積立条件は3通貨それぞれ毎日200円、レバレッジ1倍です。
年間250営業日で積み立て、スワップは365日付与されます。受け取ったスワップは100円貯まるごとに自動再投資される設定にしています。10年間の投資総額は3通貨合計で150万円です。
為替は3つのシナリオを設定しました。
現在のドル円約160円を基準に、10年後に140円水準になる円高シナリオ、現状維持シナリオ、180円水準になる円安シナリオです。各通貨も同じ比率で動くと仮定しています。
スワップポイントは現在の水準を使用しています。トルコリラが1通貨あたり1日0.00261円(スワップ利回り約27.7%)、メキシコペソが0.00147円(約5.9%)、豪ドルが0.01191円(約3.8%)です。
これはあくまでシミュレーションです。スワップポイントは今後変動しますし、為替も予測通りには動きません。ただ、10年という時間軸で積み立てたときに何が起きるかのイメージを持つために、数字を出してみます。
10年後、3つのシナリオで何が起きるか
計算結果を見てみましょう。
10年間の累積スワップは3シナリオ共通で約261万円です。毎日少額を積み立てているだけで、投資総額150万円を超えるスワップが積み上がっている計算になります。これがスワップ再投資の複利効果です。
円高シナリオ
- 累積スワップ:約261万円
- 為替損益:約-51万円
- 総損益:約+210万円
- 投資対比リターン:+139.8%
為替が不利に動いても、スワップが評価損を大きく上回ります。
現状維持シナリオ
- 累積スワップ:約261万円
- 為替損益:ゼロ
- 総損益:約+261万円
- 投資対比リターン:+174.0%
スワップがそのまま利益になるシナリオです。
円安シナリオ
- 累積スワップ:約261万円
- 為替差益:約51万円
- 総損益:約+312万円
- 投資対比リターン:+208.3%
スワップと為替差益の両取りが実現する最良のシナリオです。
3つのシナリオに共通しているのは、いずれも大幅なプラスで終わるという点です。為替が円高に振れても、スワップの複利効果がそれを吸収して余りある。10年という時間軸が、積立FXの構造的な強みを最大限に引き出しています。
なぜスワップがここまで膨らむのか
261万円というスワップの数字を見て、大きすぎると感じた方もいるかもしれません。その理由を説明します。
鍵はトルコリラです。3通貨の累積スワップ261万円のうち、トルコリラだけで約231万円を占めています。スワップ利回り約27.7%という高金利が、複利で10年間雪だるま式に増えた結果です。
1年目はスワップで増えた通貨量はわずかです。ただその通貨にもスワップが付き、翌年はさらに多くの通貨にスワップが付く。この繰り返しが10年続くと、後半になるほど加速度的にスワップが増えていきます。
メキシコペソと豪ドルのスワップ利回りは5.9%・3.8%と控えめなので、複利効果も相応の大きさです。3通貨を組み合わせているのは、トルコリラ一本に集中するリスクを分散しながら、高スワップの恩恵も享受するためです。
逆に言うと、トルコリラの運用が想定外に崩れた場合、このシミュレーションの前提は大きく変わります。次の章でそのリスクについて正直に書きます。
それでもわたしが3通貨で分散する理由
ここまで読んで、「トルコリラ1本で積み立てた方が効率いいのでは?」と思った方もいるかもしれません。正直な疑問だと思います。数字だけ見ればその通りです。
ただし、トルコリラには高スワップと表裏一体のリスクがあります。
2021年は約40〜50%下落、2022年も約20〜30%下落。スワップ利回り27.7%を為替下落が上回った年が実際にあります。今回のシミュレーションは±12.5%の変動幅で計算しましたが、それを大きく超える下落が続いた場合、結果は大きく変わります。
もうひとつ正直に言うと、トルコリラ1本に集中すると精神的に続けにくいというリスクもあります。
急落するたびに「やめようか」という気持ちになりやすい。積立FXは10年続けることに意味があるので、続けられる仕組みを作ることが重要です。
わたしが豪ドルとメキシコペソを組み合わせているのはそのためです。豪ドルは3通貨の中で最も安定した値動きをしてきた緩衝材。メキシコペソは上昇する年もある通貨で、スワップと為替差益の両取りが期待できる。トルコリラが下落する局面でも、他の2通貨が下支えする仕組みを意図しています。
それがわたしの1ヶ月の実績にも少し出ています。現在トルコリラの為替評価は-164円、メキシコペソ-43円に対して、豪ドルは-64円と相対的に小さい。さらに口座開設キャンペーンの200円があるので、3通貨合計ではまだプラスを維持しています。
リスクを分散しながら、高スワップの複利効果を享受する。10年続けられる仕組みを作ることが、このポートフォリオの設計思想です。
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まとめ
3通貨・毎日600円の積立を10年続けると、投資総額150万円に対して累積スワップは約261万円に達します。為替が円高に振れても約210万円のプラス、現状維持なら約261万円、円安なら約312万円。いずれのシナリオでも大幅なプラスで終わる計算です。
この結果を支えているのはスワップの複利効果です。受け取ったスワップを再投資することで通貨量が増え、その通貨にまたスワップが付く。時間をかけるほど加速度的に膨らんでいく構造が、10年という時間軸で威力を発揮します。さらにその先も複利で増え続ける仕組みです。
ただし、これはシミュレーション。実際にはスワップポイントは変動しますし、為替は予測通りには動きません。わたし自身、積立開始1ヶ月の現時点で為替評価は口座開設ボーナスを考慮してなんとかプラスです。それでも焦っていないのは、この手法が最初から10年という時間軸で設計しているから。
短期で一喜一憂せず、淡々と積み上げていく。それがわたしの積立FX理論です。
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