量子コンピュータ株は買うべきか?|詳細はわからないけど投資している理由

量子コンピュータ株の解説|さよすけ未来投資ラボ
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正直にいうと、量子コンピュータがどういう仕組みで動いているのか、技術的な詳細はよくわかっていません。ただ、無視はできない、そう思っています。

調べていくと、量子コンピュータは既存のITインフラを根本から書き換える可能性を持つ技術だということが見えてきました。暗号、創薬、材料科学、物流最適化。今のコンピューターでは何年もかかる計算を、一瞬で終わらせる可能性がある。

それがどこまでのインパクトを持つのか、正直なところ読めません。既存のインフラを完全に上書きするのか、暗号システムの代替程度で落ち着くのか。専門家でもまだ判断が分かれている領域です。

ただ、もし本当に大きな変化が来たとき、投資家として関連銘柄を持っていなかったとしたらどうでしょう?そう考えると、完全にスルーすることはできません。

今回は、わたしが整理した量子コンピュータの基本と、2030年までの見通し、そしてどう投資判断をしたかをまとめます。

量子コンピュータとは何か

量子コンピュータは、量子力学という物理の性質を利用して計算を行うコンピュータです。

普段使っているパソコンやスマートフォンは、情報を0か1のどちらかで表現します。
一方、量子コンピュータが使う「量子ビット」は、0と1を同時に重ね合わせた状態を作れます。この性質を使うことで、特定の種類の計算において、従来のコンピューターでは何年もかかる組み合わせを、一気に評価できる可能性があります。

ただ、量子ビットは非常に不安定で、わずかな振動や温度変化でもエラーが発生します。このエラーをどう減らすかが、量子コンピュータ実用化の最大の課題でした。

量子ビットを作る方式にもいくつかの種類があります。GoogleやIBMが採用する超伝導方式、IONQが採用するトラップイオン方式、その他にも光方式や中性原子方式など複数のアプローチが競い合っています。どの方式が最終的に主流になるかは、まだわかりません。

2024〜2025年にかけて、このエラー訂正の技術で大きな進展がありました。業界の関心は「量子ビットの数を増やす」競争から、「エラーを防いで質の高い計算を行う」競争へと移っています。

ただ、これを読んでいてどう思いますか?
振動や温度変化に弱いということは、量子コンピュータは家庭やオフィスに置けるものではなく、スマートフォンのように持ち歩くこともできません。

極めて限定された環境でしか稼働できないのではないでしょうか。一般に普及するものではなく、特定の用途を持つ巨大企業や研究機関だけが使う、特殊なインフラになるのではないか。そんな気がしています。

ただ、これも正直わかりません。技術が進歩すれば、想定していなかった形で普及するということは、過去のテクノロジーでも何度も起きてきたことです。

2030年までの実用化タイムライン

業界の見通しを整理すると、おおよそこのような段階を踏むとされています。

2026〜2027年は、1,000量子ビットを超えるシステムが各社から登場する時期です。富士通と理研、IBMなど、量子ビット数の大台突破が相次ぐ見通しです。

2028〜2030年は、NISQ(ノイズの多い中規模量子)と呼ばれる現在の段階から、FTQC(誤り耐性量子計算)という次の段階への過渡期です。この時期に、化学・材料計算、創薬、金融最適化など、特定の産業用途で実用機として動き始める可能性があります。

2030〜2035年が、本格的なFTQC時代の幕開けとされています。IBMは2033年までに10万量子ビットのシステムを目標に掲げており、これが実現すれば暗号解読を含む幅広い応用が現実になります。マッキンゼーは2035年までに量子技術の経済価値が1兆ドルを超えると試算しています。

つまり業界全体の共通見解は「2030年前後」です。ただこのタイムラインも、技術的なブレークスルーが起きれば前倒しになる可能性がありますし、想定外の壁にぶつかれば後ろ倒しになる可能性もあります。

ここまで読んでみていかがでしょうか?正直なところ、わたしも整理していて何のことかさっぱりわからない部分が多いです。一般的な投資家であれば、それが普通の感覚だと思います。

ただ、技術的なことがわからなくても大事なことがあります。それは、量子計算が科学や金融など、身近なところに実装されたときに何が起きるかを想像することです。

例えば、今の暗号技術は量子コンピュータによって解読される可能性があると言われています。そうなったとき、わたしたちの資産はどうやって安全に守られるのでしょうか。今の銀行のセキュリティ、株式市場のシステム、そういったものが量子の時代にどう変わるのか。

まだ具体的なことは言えません。ただ、その変化が起きたときに無関係ではいられません。だからわたしは量子コンピュータというテーマに注目しています。

複数銘柄からIONQに集約した理由

無視できないテーマだとわかっても、どの銘柄を買うべきかはまったく別の難しさがあります。

最初はRGTIなど複数の量子関連株をテーマ分散として保有していました。どの方式が主流になるかわからない以上、複数社に分けて持つのが安全だと考えたからです。

ただ、調べていくうちに、IONQの進捗が他とは違うと感じ始めました。国防関連の人物が経営に加わり、政府機関との契約が積み上がり、買収で宇宙ベースの量子ネットワークまで視野に入れている。技術・政府・宇宙という複数の軸で、フルスタックに近い方向へ動いている会社だと感じました。

仮に量子コンピュータが本当に実用化されるとしたら、その時に最も先行している会社はどこでしょうか?そう考えてみると、わたしの中ではIONQになるだろうという一つの答えにたどり着いた気がします。なので他の量子関連株は全て売却し、IONQに集約することにしました。

IONQの詳細な個別分析はこちらをご覧ください。

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「保険」として持つという判断

ここまで整理してきた通り、量子コンピュータがいつ実用化されるか、どこまでのインパクトを持つか、現時点では全くわかりません。

ただ、わからないからこそ保険として少額で持つという判断をしています。

NVIDIAのように、フィジカルAIインフラとして確信を持って大きく保有する銘柄とは違います。IONQは、量子という避けて通れないテーマに「参加券」を持っておくための銘柄です。もし実用化が一気に進んで世界が変わるとき、投資家として何もない状態だけは避けたい。それだけの理由で保有しています。

バリュエーションは正直割高だと思います。売上規模に対して時価総額はかなり高い水準にあります。ただそれも込みで、量子コンピュータという産業の性質上、実用化が近づくほどに株価が急騰する可能性がある銘柄だと理解しています。

わたしのポートフォリオの中で、IONQはそういう特殊な位置づけにいます。

まとめ

量子コンピュータは、正直なところ技術の詳細がよくわからない領域です。ただ、既存のインフラを書き換える可能性を持つ技術だということは、わからないなりにも見えてきました。

業界の見通しでは2030年前後に本格的な実用化フェーズが来るとされています。ただ、このタイムラインも前後する可能性があり、実際のところ誰にもわかりません。

わからないなりに、わたしは複数の量子関連株からIONQに集約し、保険として少額で保有しています。実用化が来るかどうかではなく、来たときに投資家として無関係でいたくありません。

この記事が同じように量子コンピュータに戸惑っている方の参考になれば幸いです。

フィジカルAIインフラ投資のオリジナルポートフォリオ「さよ11」の全体像はこちらをご覧ください。

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さよすけ
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未来投資ストラテジスト
高配当株中心のなんとなく投資から、フィジカルAIインフラへの長期集中投資へとスタイルを転換。日本株・米国株・積立FXを組み合わせながら、「未来に理由がある」投資だけを厳選するポートフォリオを実践中。自身の運用経験と思考プロセスをそのまま発信しています。
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