IonQ(IONQ)|量子コンピューターは放っておけない、さよ13の保険枠銘柄

IonQ(IONQ)個別分析記事のアイキャッチ。量子コンピューティングのリーディングカンパニー、さよ13保険枠銘柄の分析
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量子コンピューターというテーマは、放っておけません。

いつ実用化するかわからない。外れるかもしれない。それでも、もし跳ねたときに持っていなかったら?そう思うと完全にスルーできない。そういう銘柄です。

最初はRGTIなど複数の量子株をテーマ分散として持っていました。
ただ、調べていくうちに、IONQの進捗が他とは違うと感じ始めました。国防関連の幹部が経営に加わり、政府機関との契約が積み上がり、買収で宇宙ベースの量子ネットワークまで視野に入れている。量子コンピューティング企業として、最もフルスタックに近い方向へ動いている会社だと思いました。

そこで他の量子株を売却し、IONQに集約しました。

さよ13の中で、IONQの位置づけは明確です。
NVIDIAが「確信を持って持つ」銘柄なら、IONQは「跳ねたときの保険として持つ」銘柄。少額ですが、量子という避けて通れないテーマへの参加券として保有しています。

現在の保有額は約1,500ドル、平均取得単価は約40ドルです。

IONQとはどんな会社か

IonQ(IONQ)は、メリーランド州カレッジパークに本社を置く、量子コンピューティングのリーディングカンパニーです。メリーランド大学とデューク大学の研究から生まれた会社で、2021年に量子コンピューティング企業として世界初の上場を果たしました。

IONQの技術的な特徴は「トラップイオン方式」です。イオン(荷電粒子)を電磁場でトラップし、レーザーで制御することで量子ビットを実現します。超伝導方式を採用するGoogleやIBMとは異なるアプローチで、室温での動作が可能という強みがあります。

事業モデルはクラウド経由での量子コンピューティング提供が中心です。Amazon Braket、Microsoft Azure、Google Cloudを通じて企業や研究機関が利用できる形になっており、量子コンピューターをクラウドサービスとして展開している点が特徴です。

2025年通期売上高は1億3,000万ドルで前年比202%増。量子コンピューティングの上場企業として初めてGAAPベースの年間売上高が1億ドルを突破しました。ただし事業拡大に伴うコストも大きく、現時点では赤字が続いています。

なぜIONQに集約したのか|進捗が示す本気度

IONQを選んだのは、技術の進捗だけでなく、経営・政府・宇宙まで、複数の軸で進捗が明確だったからです。

まず技術面。2025年、IONQは2量子ビットゲート操作で99.99%のフィデリティ(忠実度)を達成しました。「フォーナイン」と呼ばれるこの水準は、量子コンピューターの実用化における最大の障壁であるエラー削減で、画期的な成果とされています。さらにAQ64のマイルストーンを予定より3ヶ月前倒しで達成。1,800京通りの解を同時に評価できる水準に達しています。

次に政府・国防との関係。空軍研究本部(AFRL)から1億ドル相当の契約を獲得、国防総省のサイバーセキュリティ関連プロジェクトも受注しています。量子技術が国家安全保障の文脈で動いていることを示しています。

そして買収による拡張。Capella Space(宇宙ベースの量子鍵配送ネットワーク)、Vector Atomic(量子センシング)、Oxford Ionics(オンチップ・イオントラップ技術)、SkyWater Technology(量子チップ製造)と、ハードウェアから宇宙NWまでフルスタックを目指す動きが続いています。

単なる量子スタートアップではなく、インフラ企業へと進化しようとしている。
その方向性がIONQに集約した理由です。

直近業績|量子企業初の1億ドル突破

2025年通期売上高は1億3,000万ドルで前年比202%増。量子コンピューティングの上場企業として、初めてGAAPベースの年間売上高が1億ドルを突破しました。
自社の売上予想レンジの中央値を20%上回る結果です。

特に注目すべきはQ4の勢いです。Q4単体の売上高は6,190万ドルで前年同期比429%増、予想レンジ中央値を55%上回りました。売上の60%以上が法人顧客、30%以上が海外市場からとなっており、量子コンピューティングが企業市場で受け入れられ始めていることを示しています。

2026年の売上ガイダンスは2億2,500万〜2億4,500万ドルで、中央値2億3,500万ドルは前年比約81%増を見込んでいます。Q1ガイダンスは4,800万〜5,100万ドルで、前年同期比約556%増という水準です。現金及び投資資産は33億ドルと潤沢で、資金面の不安は低い状況です。

ただし赤字は続いています。事業拡大と買収統合に伴うコストは大きく、損失の拡大も見込まれています。
量子コンピューティングは、まだ「利益創出前」の段階にある産業。これは承知の上で保有しています。

わたしの投資判断基準|保険として持つ理由

わたしの投資哲学についてはこちらの記事で書いています。その基準に照らすと、IONQは「未来に保有する理由がある」というより「未来に外せないテーマへの参加券」という位置づけです。

量子コンピューターが実用化されたとき、世界は変わります。現在の暗号技術が破られ、創薬・材料科学・物流最適化が根本から変わる。その時代が来たとき、持っていなかったという後悔はしたくない。
ただいつ来るかはわからない。だから少額で持つ、という判断です。

バリュエーションについては、正直割高です。売上規模に対して時価総額は非常に高く、通常の投資基準では買えない水準にあります。
ただ、IONQはそういう銘柄です。量子コンピューティングという産業の性質上、実用化が近づいた瞬間に株価が急変する可能性がある。ただし、そうならない可能性もある。そういうものだと理解して保有しています。

逆に売りを考えるとしたら、技術的な優位性が失われる場合、または量子コンピューター自体の実用化シナリオが根本から崩れる場合です。

現在の平均取得単価は約40ドル。さよ13の「保険枠」として、少額で長期保有を続けます。

まとめ

IonQ(IONQ)は、トラップイオン方式の量子コンピューティングを手がける会社。量子企業として初めて年間売上高1億ドルを突破し、技術・政府・宇宙の複数の軸で前進しています。

さよ13の中でのIONQの位置づけは、NVIDIAとは異なります。NVIDIAが「確信を持って持つ」銘柄なら、IONQは「跳ねたときの保険として持つ」銘柄です。
いつ実用化するかわからない。外れるかもしれない。それでも量子という避けて通れないテーマに、少額で参加しておきたい。

赤字は続いており、バリュエーションも割高です。
ただ、それはわかった上での保有です。量子コンピューターが実用化された瞬間、後悔しないように。

さよ11の全体像については、こちらの記事をご覧ください。

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次回も別銘柄の個別分析を書いていきます。

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さよすけ
さよすけ
未来投資ストラテジスト
投資歴10年。高配当株中心のなんとなく投資から、フィジカルAIインフラへの長期集中投資へとスタイルを転換。日本株・米国株・仮想通貨・外貨積立を組み合わせながら、「未来に保有する理由がある銘柄」だけを厳選するポートフォリオを実践中。自身の運用経験と思考プロセスをそのまま発信しています。
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