日本セラミック(6929)|赤外線センサー世界シェア60%、フィジカルAI時代のサテライト投資

オプテックスGを保有しており、同じセンサーの文脈で別の会社を探していました。
そこで行き着いたのが日本セラミック(6929)です。
赤外線センサーで世界シェア約60%。国内に限れば約90%。この数字を見たとき、なぜこの会社がもっと注目されていないのかと思いました。バリュエーションも高くない。じっくり調べると、これは化けるかもしれないと感じました。
フィジカルAIが普及する世界では、ロボットやAIが「正確に世界を認識する」ことが前提になります。センサーの精度がそのままアクションの精度になる。
TDYのときにも同じことを書きましたが、日本セラミックはその文脈でさらに身近な存在です。
さよ11には入れていませんが、長期サテライト枠として保有を続けています。保有株数は200株、取得単価は約3,500円です。
日本セラミックとはどんな会社か
日本セラミック(6929)は、鳥取県に本社を置くセンサー専業メーカーです。1975年創業、東証プライム上場。2025年12月期の売上高は約273億円、営業利益は約62億円で増収増益を達成しました。
事業は単一セグメントで、赤外線センサー・超音波センサー・電流センサー・ガスセンサーなど各種センサーの研究開発・製造・販売を手がけています。自動車・家電・防犯・産業機器など幅広い用途に製品を供給しています。
なかでも主力の赤外線センサーは、国内シェア約90%、世界シェア約60%という圧倒的な存在感を持ちます。人感センサーとして家庭のエアコンや照明に組み込まれているのも日本セラミックの製品です。知名度は低いですが、日常生活の中に深く入り込んでいる会社です。
財務も堅実です。自己資本比率は84.4%と非常に高く、無借金経営に近い状態を維持しています。1株あたり配当金は165円に増配され、株主還元姿勢も着実に強化されています。
なぜフィジカルAIのサテライト候補なのか
TDYが高精度の計測・センシング機器を手がけるのに対し、日本セラミックは赤外線センサーという人感・熱感知の領域で世界シェアを握っています。工場のロボットが人を検知して安全に止まる、自動ドアが人の接近を感知して開く、自動車が歩行者を検知してブレーキをかける、これらすべてに赤外線センサーが使われています。
フィジカルAIが普及するほど、ロボットや自動化システムの数は増えます。そのすべてが「感じる」ためのセンサーを必要とする。ADASや産業ロボットの普及が進むほど、日本セラミックの出番は増えていく仕組みです。
さよ11にはTDYという計測・センシングの銘柄が既に入っています。日本セラミックはその文脈をさらに身近な領域で補完する存在として、サテライト枠で保有しています。
直近業績|堅実な成長と、いまが仕込み時である理由
2025年12月期の売上高は約273億円で前期比9.1%増、営業利益は約62億円で前期比25.5%増と増収増益を達成しました。自己資本比率84.4%、配当金は前期比40円増の165円に増配と、株主還元も着実に強化されています。
ただし2026年12月期は経常利益が前期比4.9%減の67億円を見込んでおり、一時的な踊り場に入る見通しです。前期に計上した連結子会社清算に伴う特別利益の剥落が主な要因で、事業そのものの競争力が落ちているわけではありません。
この一時的な減益予想がバリュエーションを抑えている。
わたしはここを仕込み時と捉えています。世界シェア60%の赤外線センサーを持ち、ADASや産業ロボット向けの需要が着実に増えている会社が、減益予想というだけで割安に放置されている状況です。
なお直近で、2026年12月期第1四半期の決算発表が予定されています。
わたしの投資判断基準|割安な世界シェア企業として保有する理由
わたしの投資哲学についてはこちらの記事で書いています。その基準に照らすと、日本セラミックは未来に保有する理由がある銘柄です。
フィジカルAIが普及するほど、センサーの需要は増えます。ADASや産業ロボットの普及が進むほど、赤外線センサーの世界シェア60%を握る日本セラミックの出番は増えていく。この構造が変わらない限り、保有し続ける理由があります。
さよ11はフィジカルAIのインフラを直接担う銘柄で構成しています。日本セラミックはその恩恵を受ける身近な存在として、サテライト枠での保有が適切だと判断しています。
現在のPERは約15倍前後と、世界シェア60%の専業センサーメーカーとしては割安な水準です。2026年12月期の一時的な減益予想がバリュエーションを抑えているいまは、むしろ仕込み時だと考えています。
逆に売りを考えるとしたら、赤外線センサーの技術的優位が失われる場合、または自動車・産業機器向けの需要が構造的に落ちる場合です。ただ、フィジカルAIの普及という大きな波がある限り、その可能性は現状では見えません。
保有株数は200株、取得単価は約3,500円。センサーの世界シェアを持つ割安な日本株として、長期保有を続けます。
まとめ
日本セラミック(6929)は、赤外線センサーで世界シェア約60%を握るセンサー専業メーカーです。フィジカルAIの世界で「正確に認識する」ための技術を担う会社として、ADASや産業ロボットの普及とともにその出番は増えていきます。
オプテックスGを保有していた流れから、同じセンサーの文脈で発見した会社ですが、世界シェア60%という数字に対してバリュエーションが低い点が気になっていました。2026年12月期は一時的な減益予想でバリュエーションが抑えられているいま、むしろ仕込み時だと考えています。
自己資本比率84.4%、無借金経営に近い堅実な財務。配当性向50%以上という株主還元姿勢。業績は長期的に右肩上がりで推移。フィジカルAIの恩恵を身近な領域で受けるサテライト投資として、長期保有を続けます。
テンバガーに興味がある方は、わたしの投資思想をまとめたこちらの記事もご覧ください。

次回も個別銘柄の分析を書いていきます。

