浜松ホトニクス(6965)|光技術の最上流、未来のテンバガーを狙うサテライト投資

GLWとCOHRをさよ11に組み込んだのは、浜松ホトニクスがきっかけでした。
未来社会で次に来るものを探していたとき、光は有力なテーマだと感じていました。データセンターも、フィジカルAIも、宇宙も。
あらゆる場所で光の需要は増えていく。そう考えたとき、光技術の上流で高度な研究を続けている会社として、浜松ホトニクスに行き着きました。
同じ時期、santecも候補として見ていましたが、より上流をおさえたいという思いで浜松ホトニクスを選びました。
当時のsantecの株価は6,000円前後。そして、いまは30,000円を超えています。
santecを買わなかったことを後悔しているかというと、そうではありません。
ただ、投資には適切な時期というものがあると感じた体験でした。浜松ホトニクスの場合、10年単位の時間軸が必要だと直感していた。だから今も持ち続けています。
保有株数は500株、取得単価は約1,600円です。さよ11には入れていませんが、長期サテライト枠として保有を続けています。
浜松ホトニクスとはどんな会社か
浜松ホトニクス(6965)は、静岡県浜松市に本社を置く、光技術の世界的リーダーです。1953年創業、東証プライム上場。2026年9月期の売上高は約2,220億円を見込んでいます。
「光を電気信号に変換して検出する」という技術を核に、光電子増倍管・光半導体素子・レーザー・画像計測装置など幅広い光関連製品を製造・販売しています。
なかでも代表製品である「光電子増倍管」は、世界シェア約90%という圧倒的な存在感を持ちます。医療・バイオ・半導体・分析・学術研究など、あらゆる分野で光を扱う場面に浜松ホトニクスの製品が使われています。
GLWが「光の道を作る」、COHRが「光を走らせる」とすれば、浜松ホトニクスは「光そのものを研究し、光を検出・制御する技術の最上流」にいる会社です。売上高の約8.7%を研究開発費に投じ続けているのも、光の本質を追求するという創業以来の姿勢の表れです。
世界中の研究機関・医療機器・半導体製造装置・宇宙開発の中に、浜松ホトニクスの技術が組み込まれています。
なぜ長期テンバガー候補なのか|光の未来
浜松ホトニクスへの期待は、現在の業績ではなく、10年後・20年後の世界に光の需要が爆発的に増えるという確信から来ています。
まずフィジカルAIの文脈です。ロボットや自動化システムが「正確に見る」ことが前提になる世界で、その知覚を担うのがセンサーと光技術です。ROKやNOVTが制御・動作を担うとすれば、浜松ホトニクスはその「目」の最上流にいる会社です。
次に核融合です。浜松ホトニクスは超高出力レーザーの開発で世界トップクラスの技術を持ちます。米国の国立点火施設(NIF)が2022年に達成した核融合点火でも、浜松ホトニクスの技術が使われています。核融合が実用化されるとき、この会社は必ずその中心にいます。
宇宙も同じです。衛星コンステレーションの拡大とともに、宇宙空間での光通信・観測・センシングの需要は急増しています。光を極限まで感知する技術は、宇宙開発の最前線でも不可欠です。
さらに量子コンピューターでも、政府主導のプロジェクトに単独採択され、中核デバイスの研究開発を担っています。
フィジカルAI・核融合・宇宙・量子。
どれも10年以上の時間軸が必要なテーマです。ただ、いずれのテーマでも「光」が欠かせない。そしてその光の最上流に浜松ホトニクスがいる。この構造が変わらない限り、長期保有の理由は続きます。
直近業績|低迷の理由と構造的な強さ
FY2025(2025年9月期)の純利益は前期比44%減の142億円でした。
売上高は4%増の2,120億円と増収ながら、大幅な減益となっています。
低迷の主な原因は3つです。デンマークのレーザー企業買収に伴うのれん償却費の増加、研究開発費の拡大、そして米国立衛生研究所(NIH)の予算削減による医療・バイオ向け需要の落ち込みです。
ただ、これは構造的な問題ではありません。
浜松ホトニクスは売上高の約9%を研究開発費に投じ続けています。
製造業としては異常に高い水準です。しかもその多くが基礎研究に充てられており、すぐに売上に直結しない。だから利益が出にくい体質になっています。
「光の本質を追求する」という創業以来の哲学が、利益より研究を優先させている。短期的には株主にとって不満な数字ですが、その研究が核融合・量子・宇宙という未来の市場を作っていく。
FY2026通期は売上高2,220億円(前期比4.7%増)、純利益143億円(同0.7%増)を見込んでいます。なお中間決算は2026年5月14日に発表予定です。
わたしの投資判断基準|サテライト枠として保有する理由
わたしの投資哲学についてはこちらの記事で書いています。その基準に照らすと、浜松ホトニクスは未来に保有する理由があると確信している銘柄です。
ただし、さよ11には入れていません。さよ11は「フィジカルAIのインフラを抑える」という5〜10年の時間軸で組んだポートフォリオです。
浜松ホトニクスの本番は、もっと先にあると思っています。核融合・宇宙・量子、これらが本格化するのは10年〜20年単位の話です。なので、長期サテライト枠として別に持っています。
現在のPERは約39倍前後で推移しています。利益が出にくい体質を考えると、バリュエーションとして高く見えるかもしれません。ただわたしはあまり気にしていません。
世界シェア90%の光電子増倍管、核融合・量子・宇宙という複数の未来テーマ、売上高の9%を研究開発に投じ続ける姿勢。これだけの理由があれば、PERは判断の軸になりません。
逆に売りを考えるとしたら、光技術そのものが不要になるような革新が起きた場合です。ただ、あらゆる未来技術の中心に光がある構造を考えると、その可能性は現状では見えません。
保有株数は500株、取得単価は約1,600円。10年後の世界を信じて、長期保有を続けます。
まとめ
浜松ホトニクス(6965)は、光技術の最上流で高度な研究を続ける会社です。
光電子増倍管で世界シェア約90%を握り、フィジカルAI・核融合・宇宙・量子という複数の未来テーマに深く関わっています。
GLWが「光の道を作る」、COHRが「光を走らせる」とすれば、浜松ホトニクスは「光そのものを研究し、検出・制御する技術の最上流」にいる会社です。そもそもGLWとCOHRをさよ11に組み込んだきっかけが、浜松ホトニクスを知ったことでした。
直近の業績は低迷していますが、原因は構造的な問題ではなく、未来の市場を作るための先行投資と捉えています。
浜松ホトニクスは10年〜20年後の世界に光が爆発的に必要になる時代を見据えたサテライト投資。
その時代が来たとき、光技術の最上流にいるこの会社の価値が一気に変わると信じています。
テンバガーに興味がある方は、わたしの投資思想をまとめたこちらの記事もご覧ください。

次回も個別銘柄の分析を書いていきます。

