NVIDIA(NVDA)|フィジカルAIの頭脳、仕事で出会って10倍になった銘柄

NVIDIA(NVDA)個別分析記事のアイキャッチ。フィジカルAIの頭脳を担うAIコンピューティング企業、さよ13銘柄分析
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NVIDIAを最初に買ったのは、仕事がきっかけでした。

2018年ごろ、VMware(現Broadcom傘下)の仮想デスクトップ環境にNVIDIAのGPUを組み込む商談に関わったことがありました。GPUを仮想化して、複数の仮想デスクトップに割り当てる。面白い技術だと思いました。

それ以上に驚いたのが、NVIDIAがサーバー向けの仮想化ソフトウェアを持っていたことです。GPUメーカーだとしか思っていなかった会社が、エンタープライズのソフトウェアスタックまで持っている。そのギャップが、わたしにNVIDIAへの興味を持たせました。

それもあって、少しだけ株を買いました。まさかその後、AI推論の需要爆発でNVIDIAが世界を席巻するとは思っていなかった。
気づけば保有株は10倍以上になっています。もっと買っておけばよかった。正直そう思っています。

そしていま、NVIDIAは「さよ11」の中枢に最も近い存在です。
さよ11が「フィジカルAIのインフラを抑える」という思想で組まれているなら、その頭脳を作っているのがNVIDIAということになります。

現在の保有額は約4,500ドル、平均取得単価は約20ドルです。

NVIDIAとはどんな会社か

NVIDIA(NVDA)は、カリフォルニア州サンタクララに本社を置く、AIコンピューティングの世界的リーダーです。1993年創業、GPUメーカーとして出発しましたが、いまやAIインフラのプラットフォーム企業へと進化しています。FY2026通年売上高は2,159億ドルで前年比65%増、過去最高を更新しました。

事業の中心はデータセンター部門で、売上全体の約91%を占めます。AIの学習・推論に使われるGPU(Blackwellアーキテクチャ)、ネットワーク機器(InfiniBand・Ethernet)、そしてCUDAやNIMといったソフトウェアプラットフォームまで、フルスタックで提供しています。次期Q1 FY2027のガイダンスは780億ドルで、成長の勢いは衰えていません。

NVIDIAの本当の強みはGPU単体ではなく、CUDAです。
AI開発者がNVIDIAのGPU上でコードを書き、モデルを訓練し、推論を走らせる。
その開発環境ごとNVIDIAに依存する構造が、競合の参入を難しくしています。GPUを買い替えるより、CUDAを離れる方が難しい。そうしたエコシステムの深さがNVIDIAの堀です。

なぜフィジカルAIの中枢なのか

さよ11は「フィジカルAIのインフラを抑える」という思想で組まれています。
ROKが制御を担い、ETNが電力を担い、SNPSが設計を担う。ではその全体を動かす「頭脳」は誰が作るのか?答えがNVIDIAです。

フィジカルAIの世界では、ロボットが自律的に判断して動きます。
カメラやセンサーが拾った情報をリアルタイムで処理し、次の動作を決める。この推論処理を担うのがNVIDIAのGPUです。

NVIDIAはこの領域を「Physical AI」と明確に定義し、戦略の柱に据えています。Isaac RoboticsというロボットAI開発プラットフォーム、Omniverse(物理シミュレーション環境)、そしてJetsonシリーズ(エッジAI向けプロセッサ)。
これらがフィジカルAIの実装に向けて整備されたNVIDIAのスタックです。

さよ11の銘柄たちが「インフラの各層」を担うとすれば、NVIDIAはその全層に関わる「頭脳」です。ROKはNVIDIAと協業し、COHRはNVIDIAから投資を受け、NOVTはNVIDIAのエコシステムに組み込まれつつある。さよ11全体がNVIDIAを中心に回っているともいえます。

直近業績|AIインフラの「料金所」が刻む数字

FY2026通年売上高は2,159億ドルで前年比65%増、過去最高を更新しました。
Q4単体でも681億ドルで前年比73%増。データセンター部門は623億ドルで、全体の91%を占めます。

特筆すべきはその成長の速さです。ChatGPT登場後、データセンター部門の売上はわずか数年で約13倍に拡大しました。これはシクリカルな半導体サイクルではなく、AIインフラという新しい産業基盤の構築が始まったことを意味しています。

次期Q1 FY2027のガイダンスは780億ドルで前年比約77%増。
ただしこのガイダンスには中国向けデータセンター収益が含まれていません。米国の輸出規制によりH20チップの出荷が実質禁止となり、約80億ドルの売上影響が出ています。それでも780億ドルという水準は、中国抜きでも成長が続いていることを示しています。

NVIDIAをAIインフラの「料金所」と表現する声があります。AIを動かすには必ずNVIDIAのGPUを通る必要があり、AIへの投資が増えるほどNVIDIAへの需要も増える。その構造がFY2026の数字に表れています。

わたしの投資判断基準

わたしの投資哲学についてはこちらの記事で書いています。その基準に照らして、NVIDIAは未来に保有する理由が最も明確な銘柄のひとつです。

NVIDIAは「さよ11」とは独立した存在として、「さよ13」の銘柄という位置付けにしています。さよ13は、さよ11にNVIDIAとIONQを加えたポートフォリオで、「フィジカルAIのインフラ」に加えて「その頭脳と量子コンピューティング」まで視野に入れた構成です。さよ11の銘柄たちがインフラ各層を担うとすれば、NVIDIAはその全体を動かす頭脳。さよ11が成立する世界は、NVIDIAが成長し続ける世界でもあります。

取得単価は約20ドル、現在は10倍以上になっています。仕事の商談で出会った会社がここまで成長するとは、当時のわたしには想像できませんでした。これはピーター・リンチが言う「身近なところから投資機会を見つける」の、まさに実例だったと思っています。

現在の予想PERは約24倍前後です。売上が2,000億ドルを超える企業でこの水準は、むしろ割安感すらある。中国輸出規制という不確実性は残りますが、フィジカルAIという次の波がある限り、NVIDIAの出番は増え続けると考えています。

現在の平均取得単価は約20ドル。今後もさよ11の頭脳として、長期保有を続けます。

まとめ

NVIDIA(NVDA)は、AIコンピューティングのフルスタックプラットフォームを提供する会社です。GPU、ネットワーク、ソフトウェアまでを一手に担い、フィジカルAI時代の「頭脳」として、その需要は増え続けています。

さよ11の銘柄たちが制御・電力・設計・接続のインフラ各層を担うとすれば、NVIDIAはその全体を動かす頭脳。さよ11が成立する世界は、NVIDIAが成長し続ける世界でもある。その確信が長期保有の理由です。

さよ11の全体像については、こちらの記事をご覧ください。

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次回も別銘柄の個別分析を書いていきます。

ABOUT ME
さよすけ
さよすけ
未来投資ストラテジスト
投資歴10年。高配当株中心のなんとなく投資から、フィジカルAIインフラへの長期集中投資へとスタイルを転換。日本株・米国株・仮想通貨・外貨積立を組み合わせながら、「未来に保有する理由がある銘柄」だけを厳選するポートフォリオを実践中。自身の運用経験と思考プロセスをそのまま発信しています。
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