わたしのNISA戦略が変わった理由|高配当からフィジカルAIインフラへ

かつてのわたしは、配当ばかり見ていました。配当利回り3%、5%。
貯金と違って毎年数十万円の配当金が入り、資産も増えている実感がある。当時はそれで十分だと思っていました。
でもある時、ふと考えました。「株式投資って、そういうものだろうか?」
配当をもらうたびに課税される。その税引き後の配当を再投資しても、複利の力は半減している。そもそも複利が効くとはどういうことか?
そう考えていくうちに、ひとつの結論にたどり着きました。
配当はおまけです。株式投資の本質は、成長による株価上昇、つまり複利であるべき。配当が出るのが良い企業なのではなく、成長してそのおまけとして配当をくれる企業が本当に良い企業なのだと気づきました。
そう考えてみると、数%の配当を追いかけるより、10%以上の成長を追いかける方がはるかに合理的です。これがわたしのNISA戦略が変わった出発点でした。
配当はおまけだと気づいた
高配当株投資の何が問題かというと、複利が効きにくいという点です。
配当をもらうたびに約20%課税されます。100万円の配当があっても、手元に残るのは約80万円。その80万円を再投資しても、本来100万円分あった複利の力が削られている。これが毎年繰り返されます。
一方、成長株を長期保有して株価が上昇し続ける場合、売却するまで課税されません。複利がそのまま効き続ける。この差は長期になればなるほど大きくなります。
そもそも高配当でも成長しない企業の株価は、そのままか下がっていきます。配当の源泉である利益成長がなければ、増配も見込めません。一方、成長企業は株価も上昇傾向で、利益成長に応じた増配も期待できる。
高配当企業と成長企業、貴方にとって魅力的なのはどちらでしょうか。
もちろん高配当株を否定するわけではありません。ただNISAという非課税口座を最大限活用するなら、成長による株価上昇こそ最も合理的な選択だとわたしは考えています。
配当はあくまでおまけ、株式投資の本質は成長。この考えに至ったとき、わたしのNISA戦略は大きく変わりました。
NISAで複利を最大化するとはどういうことか
NISAの最大のメリットは非課税です。通常、株式投資の利益には約20%の税金がかかります。100万円の利益が出ても、手元に残るのは約80万円。
しかし、NISAならその利益がまるごと手元に残ります。
この非課税の恩恵を最大化するには、成長による株価上昇を非課税で受け取ることが最も合理的。配当を非課税で受け取るより、株価が10倍になったときにその含み益をまるごと受け取る。そのために使う口座がNISAです。
長期保有、成長、非課税。
この三つが揃ったとき、NISAは最強の資産形成ツールになります。
わたしのNISA戦略の変遷
正直に言うと、NISAを始めた頃のわたしは高配当株メインでした。成長投資枠で日本の高配当株を買い、積立枠でオルカンとSP500を積み立てる。それなりに資産は増えていましたし、配当金も入ってきていました。
転機になったのが、フィジカルAIという概念に出会ったことです。
ロボット、自動運転、スマートファクトリー。AIが現実世界に実装される時代が来る。そのインフラを担う企業に長期で投資するという考え方が、わたしの中で育っていきました。
そこで組んだのが「さよ11」。フィジカルAIが普及する過程で必ず通るインフラレイヤーに絞った11銘柄のポートフォリオです。
この銘柄群こそ、NISAの成長投資枠に入れるべき存在だと気づきました。
5年後・10年後に大きく成長する可能性を秘めた銘柄を、非課税で長期保有する。
これがわたしの考えるNISAの最適解です。
今年はすでに成長投資枠でデンソー(さよ11の一角)を約200万円分購入し、枠を使い切りました。来年からはさよ11特化でNISAの成長投資枠を使っていく予定です。
積立枠はオルカン+S&P500の理由
積立枠は投資信託一択です。毎日・毎月自動で積み立てられ、手間がかからない。
長期で見れば市場の成長をそのまま受け取ることができます。
その中でわたしが選んだのがオルカン(eMAXIS Slim全世界株式)とS&P500(eMAXIS Slim米国株式)の2本です。
基本は米国を信じています。世界の技術革新をリードし、フィジカルAIの主戦場も米国です。ただ米国一本に絞るのではなく、他の国の成長も少し取っておきたい。そこでオルカンとS&P500を組み合わせることで、ざっくり米国約80%・その他約20%というポートフォリオを意図的に作っています。
「なぜ両方買うのか」とよく聞かれますが、答えはシンプルです。米国への確信を持ちながら、世界分散も少し効かせる。そのバランスがこの2本の組み合わせで自然に実現できるからです。
まとめ
配当を追いかけていた頃のわたしと、いまのわたしでは、NISAの使い方が大きく変わりました。
積立枠はオルカン+S&P500で市場の成長をそのまま受け取る。成長投資枠は「さよ11」——フィジカルAIのインフラ銘柄を非課税で長期保有する。この二刀流がいまのわたしの答えです。
NISAは非課税という最強の武器を持っています。その武器を最大限活かすなら、成長こそが本質です。5年後・10年後の株価上昇をまるごと受け取る。そのためにNISAを最大限活用すべきだと、わたしは考えています。
さよ11の詳細はこちらの記事をご覧ください。
