高配当株おすすめ5選|安定配当×成長性で選ぶ注目銘柄【2025年最新版】

- 高配当株おすすめ5選を徹底比較|2025年最新版
- 高配当株5選の比較表|利回り・事業基盤・割安度を整理【2025年最新版】
- オリックス株の投資判断と注目ポイント|多角経営で安定成長する高配当株
- 三菱HCキャピタル株の投資判断と注目ポイント|高配当と成長戦略を兼ね備える金融リース銘柄
- ヤマハ発動機株の投資判断と注目ポイント|高配当と世界展開の成長力
- 積水ハウス株の投資判断と注目ポイント|高配当と安定成長を両立する住宅メーカー
- INPEX株の投資判断と注目ポイント|資源価格と高配当が魅力のエネルギー株
- 投資家視点での高配当株総合評価|金融・製造業・資源株のバランス
- 📝 おわりに|高配当株をポートフォリオでどう生かすか
- 📚 あわせて読みたい関連記事|個別分析はこちら
高配当株おすすめ5選を徹底比較|2025年最新版
インフレや金利変動が続く2025年現在、投資家の間で改めて注目されているのが 「高配当株」 です。安定した配当収入を得られるだけでなく、長期的な資産形成を下支えしてくれる存在として、個人投資家を中心に人気が高まっています。
ただし、単に配当利回りが高いというだけで投資対象を選ぶのは危険です。 「事業基盤の安定性」や「将来の成長性」 も加味して評価することが重要になります。
本記事では、日本株の中から代表的な高配当銘柄として以下の5社を取り上げ、特徴や強み、株価評価を整理しました。
👉 オリックス(8591)
👉 三菱HCキャピタル(8593)
👉 ヤマハ発動機(7272)
👉 積水ハウス(1928)
👉 INPEX(1605)
それぞれの魅力とリスクを比較しながら、投資判断の参考になるようまとめています。
高配当株5選の比較表|利回り・事業基盤・割安度を整理【2025年最新版】
まずは、高配当株として注目される オリックス(8591)・三菱HCキャピタル(8593)・ヤマハ発動機(7272)・積水ハウス(1928)・INPEX(1605) の5社を比較表で整理しました。
企業名 | 主力分野 | 配当利回り | 財務・強み | 株価評価 | 注目ポイント |
---|---|---|---|---|---|
オリックス(8591) | 総合金融・不動産・環境エネルギー | 約3.5%前後 | 多角化×運用型で安定CF | 割安感あり | 配当+自己株買い、海外展開強化 |
三菱HCキャピタル(8593) | 金融リース・インフラ投資 | 約4.0%前後 | グループ信用力で低コスト調達 | 割安感あり | 高配当方針・安定収益モデル |
ヤマハ発動機(7272) | 二輪・マリン・ロボティクス | 約4.5%前後 | グローバルブランド・製品多角化 | やや割高 | 電動化・ロボ分野の成長期待 |
積水ハウス(1928) | 住宅建設・不動産開発 | 約4.5%前後 | 盤石な財務・ストック収益 | 割安感あり | 安定配当・海外事業を拡大 |
INPEX(1605) | 石油・天然ガス開発 | 約4.5%前後 | 自己資本比率高め・長期契約 | 割安感あり | 資源価格連動+CCS/水素に投資 |
※配当利回りは執筆時点の目安です。最新の数値は各社IR等でご確認ください。
上の比較表で各社の特徴を整理しましたが、ここからは個別銘柄ごとに詳しく解説していきます。
「高配当株」とひとくちにいっても、事業モデルや成長余地は大きく異なります。
- オリックス・三菱HCキャピタル:金融サービスを軸に安定収益を確保する企業
- ヤマハ発動機:二輪・マリン事業を世界展開する製造業
- 積水ハウス:国内外で住宅需要を取り込む大手住宅メーカー
- INPEX:エネルギー資源を担う資源開発企業
それぞれに異なる強みとリスクがあり、投資家が注目すべきポイントも変わってきます。
👉 次項からは、「投資家が注目すべきポイント」+「詳細記事リンク」 をセットで整理しましたので、ぜひ個別記事とあわせて比較検討に役立ててください。
オリックス株の投資判断と注目ポイント|多角経営で安定成長する高配当株
投資家が注目すべきポイント
- 多角的な事業モデル
金融(リース・融資)、不動産、生命保険、環境エネルギー、PE投資などを展開し、景気循環の影響を分散。 - ストック型収益モデル
従来のリース中心から、保有・運用型ビジネスに転換し、安定したキャッシュフローを確保。 - 海外展開の進展
北米・アジアを中心に収益基盤を拡大。海外比率は約30%に達し、今後40%を目標に掲げる。 - 株主還元の積極姿勢
配当は「120.01円 or 配当性向39%の高い方」を掲げ、さらに1,000億円規模の自社株買いも実施。
オリックス(8591)の投資判断と将来性まとめ
オリックス(8591)は「高配当×分散経営」を両立させた銘柄であり、国内外の景気変動に柔軟に対応できる点が強みです。
短期的には事業の複雑さから評価が分かれやすい一方、長期では安定成長と株主還元の両立が期待できるバリュー株といえます。
👇 詳しい株価評価や理論株価の検証は、以下の記事で解説しています。

三菱HCキャピタル株の投資判断と注目ポイント|高配当と成長戦略を兼ね備える金融リース銘柄
投資家が注目すべきポイント
- 国内最大級のリース企業
法人リース、航空機・船舶リース、物流機器など幅広い分野で強固な顧客基盤を持つ。 - 配当方針は配当性向ベース
2025年3月期の年間配当は40円(予想配当性向42.5%)、27期連続増配を達成。2026年は45円に引き上げ予定で、利回りは4%以上を維持。 - 成長分野へのシフト
再生可能エネルギーや社会インフラ投資を拡大し、金融にとどまらない収益モデルを構築。 - 財務の安定性
大手金融グループの信用力を背景に、資金調達力・自己資本のバランスが良好。
三菱HCキャピタル(8593)の投資判断と将来性まとめ
三菱HCキャピタル(8593)は「安定的な高配当」と「成長分野への投資」を両立させている点が大きな魅力です。短期的には金利動向や市況の変化に左右されやすいですが、中長期ではインフラ・再エネ投資の拡大が利益の成長を下支えする見込み。
👇 投資家にとっては、「高配当で守りながら、成長余地を取りにいける金融株」として、長期ポートフォリオに組み込みやすい銘柄といえるでしょう。

ヤマハ発動機株の投資判断と注目ポイント|高配当と世界展開の成長力
投資家が注目すべきポイント
- 世界トップクラスの二輪メーカー
東南アジアを中心にグローバル販売網を展開。インドネシア・インドなど新興国で高いシェア。 - 多角的な事業構造
二輪事業だけでなく、マリン(船外機・ボート)、ロボティクス(産業用ロボット)、金融サービスなど幅広い収益源を確保。 - 高配当利回り
2025年12月期予想配当は年間50円。現在株価ベースで 配当利回り4%台 と、製造業の中では高水準。 - 株主還元方針
総還元性向(配当+自己株買い)目安は40%以上、年間50円の配当をベースに、安定的な配当還元の姿勢を維持。 - 成長ドライバー
EV二輪の普及、マリン事業の好調、そして産業用ロボットの拡大が今後の利益成長を支える。
ヤマハ発動機(7272)の投資判断と将来性まとめ
ヤマハ発動機(7272)は、グローバルに展開する製造業らしく景気変動の影響は受けやすいですが、「高配当+世界展開+成長分野」 の三拍子が揃った銘柄です。
短期的には為替動向(円高・円安)が利益に直結するため注意が必要ですが、中長期では新興国需要やマリン・ロボティクス分野の拡大が追い風に。
👇 投資家にとっては、配当利回りを確保しながらグローバル成長の恩恵を享受できるバリュー株 として位置づけられるでしょう。

積水ハウス株の投資判断と注目ポイント|高配当と安定成長を両立する住宅メーカー
投資家が注目すべきポイント
- 住宅業界のリーディングカンパニー
戸建て・マンション・賃貸住宅の建設で国内トップクラス。海外でも米国・豪州を中心に事業を拡大。 - ストック型収益の強み
住宅販売に加え、賃貸管理やリフォーム事業を展開し、長期的な安定収益を確保。 - 高配当利回り
2026年1月期予想配当は年間144円。現在株価ベースで 配当利回り4%前後 と、安定配当株として投資家に人気。 - 株主還元方針
配当性向40%以上を目安に掲げつつ、年間配当金110円の下限を保証。利益変動があっても安定的に配当を維持できる仕組みを整備し、長期保有の安心感を投資家に提供しています。さらに、自社株買いも機動的に実施しており、総還元性向の引き上げにも積極的です。 - 成長ドライバー
海外住宅事業(米国・豪州)が拡大中。加えて、脱炭素社会に向けた省エネ住宅・環境配慮型住宅の需要も追い風に。
積水ハウス(1928)の投資判断と将来性まとめ
積水ハウス(1928)は、「国内住宅トップシェア × 海外展開 × 高配当」の三拍子を揃えた銘柄です。
短期的には為替の変動や住宅市況の調整に左右される側面がありますが、中長期的には安定した収益基盤と海外事業の成長余地が株価を下支えします。
👇 投資家にとっては、長期で安心して保有できる代表的な高配当株 としてポートフォリオに組み込みやすい銘柄だといえるでしょう。

INPEX株の投資判断と注目ポイント|資源価格と高配当が魅力のエネルギー株
投資家が注目すべきポイント
- 国内最大のエネルギー開発企業
天然ガス・原油の開発・生産を手がけ、日本のエネルギー安保を支える存在。政府が「黄金株」を保有しており、安定性も評価ポイント。 - 高配当利回り
2025年12月期の年間配当予想は100円。現在株価ベースで 利回り4.5%前後 と高水準。 - 株主還元方針
総還元性向50%以上を基本としており、配当と機動的な自社株買いを組み合わせた柔軟な還元戦略をとっています。 - 資源価格連動モデル
原油・天然ガス価格の変動が業績に直結。短期的な株価ボラティリティは大きいが、資源価格上昇局面では高収益を実現。 - 成長戦略:CO2貯留(CCS)、水素事業、再エネ投資など「脱炭素×エネルギー」分野への布石を拡大中。中期ビジョン「INPEX Vision 2035」でエネルギー転換を推進。
INPEX(1605)の投資判断と将来性まとめ
INPEX(1605)は、原油や天然ガス価格に業績が強く左右される典型的な「資源株」であり、短期的にはボラティリティの高さに注意が必要です。
一方で、高配当利回りと堅実な財務基盤を兼ね備え、加えてカーボンニュートラルに向けた成長投資も進めているため、投資家にとっては「守りと攻めを両立できる高配当株」といえます。
👇 エネルギー市場の変動を取り込みながら、安定配当を確保したい長期投資家に向く銘柄と位置づけられるでしょう。

投資家視点での高配当株総合評価|金融・製造業・資源株のバランス
今回取り上げた オリックス・三菱HCキャピタル・ヤマハ発動機・積水ハウス・INPEX の5銘柄は、いずれも「高配当株」として人気ですが、事業領域や成長ドライバーは大きく異なります。投資家にとって重要なのは、単体の魅力だけでなく ポートフォリオ全体の分散効果 をどう活かすか、という視点です。
金融リース系(オリックス・三菱HCキャピタル)
金融色が強く、安定したキャッシュフローと高配当を背景に「守り」の性格が強いグループです。オリックスは多角化経営によって成長性も確保、三菱HCキャピタルは業界最大手として規模の優位性を発揮しています。
👉 金利・景気の影響を受けやすい一方、利回り水準は安定的。ポートフォリオの「安定軸」として機能します。
製造業系(ヤマハ発動機・積水ハウス)
ヤマハ発動機は二輪やマリンを中心にグローバル展開を進め、積水ハウスは国内住宅に加え海外でも安定した収益基盤を持つ住宅メーカーです。
👉 製造業系は景気変動や為替の影響を受けやすいですが、世界需要や人口動態とリンクする成長ドライバーを持つ点が特徴。配当だけでなく、長期的な株価上昇余地も期待できます。
資源エネルギー系(INPEX)
原油・天然ガスを軸に事業を展開し、日本のエネルギー安保を担う企業です。資源価格に業績が直結するためボラティリティは高いですが、総還元性向(50%以上)によって安定配当を確保。中期的には脱炭素や水素事業といった新分野への投資も進んでいます。
👉 景気や市況の変動リスクはあるものの、資源株ならではの「守りの高配当+市況次第で大きな収益増」の両面を持っています。
総合評価
- 安定性重視なら金融(オリックス・三菱HCC)
- 成長性を取り込みたいなら製造業(ヤマハ発動機・積水ハウス)
- 市況と配当妙味を両立させたいなら資源(INPEX)
👉 5銘柄を横並びで見ると、高配当株でも業種ごとの役割が違うことがはっきりします。投資家にとっては、「金融で安定、製造業で成長、資源で収益機会」といった組み合わせが、リスク分散とリターン確保の両立につながるでしょう。
📝 おわりに|高配当株をポートフォリオでどう生かすか
今回取り上げた オリックス・三菱HCキャピタル・ヤマハ発動機・積水ハウス・INPEX は、いずれも高配当株として人気が高い銘柄ですが、それぞれ特徴が異なります。
- 金融リース(オリックス・三菱HCキャピタル)
安定的な収益構造と高い配当性向。ディフェンシブ枠としての役割が大きい。 - 製造業(ヤマハ発動機・積水ハウス)
世界展開や住宅需要といった成長要素を背景に、配当+中長期成長の両方を狙える。 - 資源エネルギー(INPEX)
市況変動のリスクを抱えつつも、配当利回りの高さとエネルギー安保の役割で独自の強み。
👉 投資家にとって重要なのは、「高配当だから持つ」ではなく、ポートフォリオの中でどう機能させるか です。
金融・製造業・資源株をバランスよく組み合わせることで、リスク分散を図りながら安定した配当収入を確保する戦略が取りやすくなります。
📚 あわせて読みたい関連記事|個別分析はこちら
高配当株をさらに深掘りしたい方は、以下の個別記事もぜひご覧ください。
それぞれの銘柄について 財務・株価評価・将来展望 を詳しく解説しています。
➡ [オリックス株の投資判断と株価分析|多角化で安定成長する高配当株]
➡ [三菱HCキャピタル株の投資判断と株価分析|金融リースから成長へ]
➡ [ヤマハ発動機株の投資判断と株価分析|世界展開と高配当戦略]
➡ [積水ハウス株の投資判断と株価分析|住宅需要と安定成長の両立]
➡ [INPEX株の投資判断と株価分析|資源価格と高配当のバランス]