ASEANインフラ投資の波 #2|都市インフラを支える「見えない日本企業」とは?

[はじめに]ASEANの都市づくり、その“中ほど”にいる企業
ASEANインフラ投資シリーズ、第2弾へようこそ。
前回の記事では、インフラ開発の“上流”を担う建設機械メーカーを取り上げました。
今回はその先──都市の“中身”を形づくる企業に注目していきます。
ASEANではいま、交通網・電力・水道などの都市インフラ整備が急ピッチで進んでいます。
アジア開発銀行(ADB)の推計によると、ASEAN地域だけでも年間2,000億ドルを超えるインフラ需要が2030年代まで続くとされており、インフラ分野は東南アジア成長の“基礎”とも言えるテーマです。
そんな中、日本企業がどのように関わっているのか──その一端を今回の企業を通じて見ていきましょう。
[都市インフラの裏側]交通・水道・エネルギーを支える設備とは
ASEAN各国では、メガシティ化や人口集中の影響で、都市インフラの更新・拡充が喫緊の課題となっています。
しかし、こうした社会基盤は「建物」や「道路」といった目に見えるものだけでは成り立ちません。
たとえば上下水道や空調・熱供給、電力制御など、都市の内側で流れをコントロールする設備が正常に機能することで、はじめて生活が成り立つのです。
この「目に見えないインフラ」の裏には、バルブ、配管、熱・流体制御といった技術が必要不可欠。
そしてその領域で、日本の中堅企業が静かに存在感を発揮しているのです。
[注目企業]静かに存在感を示す日本メーカーの実力
今回フォーカスするのは、そんなインフラ設備の中でも「流体制御」というニッチな分野で、ASEAN市場に着実に食い込む日本企業です。
知名度では大手商社やゼネコンに劣るかもしれません。
でも、地道に信頼を積み重ね、現地での存在感を高めている企業が確かにあります。
[続きはnoteで解説]中期経営計画・財務分析・株価の視点から
業績や財務、株主還元など、個人投資家として注目すべきポイントは多くあります。
実際、安定した配当や着実な成長を武器に、株価もじわじわと切り上がりつつある状況です。
詳しい内容は、以下のnote記事で取り上げています。
📘 続きはこちら

[シリーズ紹介]ASEANインフラ投資の波
このブログでは、ASEANで存在感を示す日本企業を、投資家目線で1社ずつ深掘りしています。
- #1 日工:建設機械でインフラ整備を支える
- #2 キッツ:都市インフラの“中身”に強みを持つ ←今回
- #3 オプテックスG:セキュリティやIoT分野での展開


本編はすべてnoteにて公開中です。ぜひチェックしてみてください。
[あとがき]“理由ある投資”をこれからも
派手ではなくても、地道に技術を届け、信頼を積み重ねる企業があります。
そうした企業こそ、長期投資の対象として見過ごせない存在だと感じています。
また次回も、注目企業を紹介していきますので、どうぞお楽しみに。